2012年12月20日木曜日

京都で響く♪ その①

















音楽の神様『乾闥婆(けんだつば)』




毎年の暮れに京都を訪れることにしています♪


子供のころ大阪に住んでいましたので、京都は学校の社会見学でよく行く機会がありました。

教科書に載っている神社仏閣を訪れることは、勉強の対象でもあったのであまり良い印象ではなかったのです。

今は『音』を感じることを目的に旅をして、多くの気付きを京都が与えてくれています☆

年末に行く理由は、混雑を避ける意味もあるのですが、

一年を振り返り、また次の年の目標を決める時期として相応しいと思って続けています♪



私にとってのいままでの京都の印象は、

日本の古典を守り、時代の文化に触れることができる、 

というようなことでしたが、今では少し違うように見えています。

京都には古いお寺や神社が同じように並んでいるように思えたのですが、

それぞれが興味深い特徴を持っていることに気付いたのです☆

その時代の新しい文化を花咲かせた建物からは、輸入された文化の影響を多く見ることができると感じたのです。

日本の古典というよりは、シルクロード等の終点として国際色豊かな都市に思えてきたのです♪




特に『音』にこだわって関心を寄せても、多くの気付きがあります☆

帝釈天(たいしゃくてん)や阿修羅(あしゅら)と同じ仏教の8神守護者に、

『音楽』の神様である乾闥婆(けんだつば)という神様がいます。

多くのお寺で木像を見ることができますが、 

インドからの直輸入の彼の姿は、大きなピアスを開け、タトゥーを入れ、険しい表情で構えています。

仏様とは程遠いイメージの彼は、香を食べて生きていると言われています。




一方、観音菩薩(かんのんぼさつ)にも『音』の字が使われています。

インドでの語源は『広く、自在に見ることができる』ということらしいのですが、

中国を経て、『観音』という風に解釈されたということです。

すべての人の話声を聴くことができるという意味らしいです。

例え、声に出さなくても、考えるだけでその周波数が聴こえ、『音』となり、観音菩薩に響くそうです♪




『音』には重要な意味があることを教えてくれます☆

私の京都の旅はこのような観察で始まっていきました♪

2012年12月8日土曜日

脳に響く音とは♪ その⑦




『聞きなし』


googleは、キジバトの聞きなしだと言います♪

『聞きなし』とは、動物の鳴き声を覚えやすくするために、人間の言葉に置き換えたものです。


ウグイスの『ホーホケキョ』やホトトギスの『トッキョトカキョク』は有名ですね☆

当然、国によっても聞きなしは異なります♪

犬の『ワンワン』は英語で『バウバウ』だったりします。


ツバメは『土食って,泥食って、しぶーい(ツチクッテ ドロクッテ シブーイ)』

センダイムシクイは『焼酎いっぱいぐいー(ショウチュウイッパイグイーッ)』

覚えやすいものは、笑えるものが多いようです♪




秋の夜長には、昆虫たちが求愛のため草むらでさえずります♪


コオロギは『キリキリキリキリ』

スズムシは『リンリンリン』

クツワムシは『ガチャガチャ』

ウマオイは『スイッチョン』

キリギリスは『チョンギース』


すべてオスの愛の歌です☆






















人間の耳には無理やり?そのように聞こえるらしいのですが、

虫たちはこの音をしっかりと聞きとります♪

虫の音(ね)は電話の電波に乗らないと言われています。

周波数の高い音は、人間の会話を伝えるために必要ではないからです☆




子供の耳は、高い周波数を聴き分けます。

『モスキート音』と言われる、カの羽ばたき音の周波数は、子供にとって嫌な音になります。

これを用いて、万引き防止をしているお店もあるそうです♪



マツムシは『チンチロリン』といわれますが、

『チッチリン』とも鳴きます♪

子供達には、『ピッピリン』と聞こえるようです。




秋の夜長に鳴く虫は、人間にとって心地よい音にしか響きません♪

彼らが聞くと、警戒音やなわばり主張の音のように、心地悪い音にもなるときがあるのでしょう。


求愛の歌はまた、優しく響き、伝わるのでしょう



 夏のセミもオスの愛の歌です♪


オスは危険の察知からラブソングまで、その声を響かせ・・・

メスは危険の察知からラブソングまで、その耳を澄まします☆