2012年11月2日金曜日

脳に響く音とは♪ その③























人間の脳は体重の2%しかないのに、20%の酸素を消費しています。

シナプスと言われる神経を伝達する細胞が100兆個もある巨大なネットワークは、

地球上の進化の結晶であり、宇宙で一番複雑とも言われています♪



知覚を認識する側頭葉は、脳の30%を占めるもっとも大きな組織です。

空間における音源の位置や音程を特定するように働きかけ、

それぞれの周波数に対して反応する完全な周波数マップを持っていると言われます。

また、倍音(添付画像の波長を持つそれぞれの音)に対して興奮することも分かっています。

なんて素晴らしい機能があるのでしょうか?




脳にその機能があるからこそ、古代の弦楽器から近世のピアノに至るまで倍音を基本に作られたのでしょう♪

心地よい響きを聴き分け、記憶し、『音』を再現することを可能にしました☆




人間だけが発達している前頭葉にもヒントがかくされています。

思いやりや自己犠牲の人間らしい感情を生むこの組織は、本能を超えた高級な愛を創り出します♪

愛情ある接し方が幼児期に反映されるのも前頭葉の働きです。

その子の恋愛に影響されるとも言われています。


芸術や思想を創り出す大切な思考は、命をつなぐ自律神経とは異なった場所で働きかけます。

クロマニヨン人は原人の中でも前頭葉が厚く、ラスコーの洞窟で発見された絵には芸術性が確認されています。

きっと、『音楽』に対しても興味を持ったに違いありません☆


















これらはドーパミンという物質に影響されると言われています。

ドーパミンは大脳基底核という神経の集合体へ働きかけ、脈絡のない言葉を発したり、芸術的な思考も左右します。

このあいまいで無意味な働きが、人間の不完全さを創り出し、また唯一の発想を生みだすのでしょう☆

私たちは妄想を抱き、可能性を信じ、想像することができます。


無意識で『音』と触れ合うことができる能力と、

不完全であいまいな脳の働きが『音楽』を創り出しているのかもしれません☆



そして永遠にどこまでも問い続けるのでしょう♪

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