2012年6月17日日曜日

響く音の自然科学♪ その⑦

















私たちにもっとも身近な音は、心音でしょう♪

心臓は成人で1分に70回程度の脈を打ち、私たちは生まれる前からその音を聴いています。

一生で20億回以上も響く打楽器に、落ち着いて耳を傾ける経験はないでしょう。

その響きは、加減を自由にコントロールすることができず、生命を維持するための交感神経という

自律神経から指示が出ています。


心臓は総延長10万Kmの血管に血液を通して、酸素や栄養物を送り、老廃物や二酸化炭素を運び出します。

体を動かした時はエネルギーを必要とするので、より心拍数は上がります。

睡眠中はエネルギーが最小限なので、より心拍数は下がります。

これらは、ありがたい変化でしょう☆



しかし、この熱心な働きはあることで変化します♪


例えば、好きな人のことを考えた時、心拍数が上がります☆



心拍は感情のバロメーターとしてネガティブなイメージがつきまといます。

恐怖や不安・喜びや怒り・嫉妬や執着などで変化するメカニズムは、今日にいたっても研究対象になっています。



一方で、音楽を創作するとき、何かに夢中になっていると曲が降りてこない時があります。

また、ふっと脳が休んだ時に降りてくることもあります♪

世界中の有名な恋の歌も、興奮している時には降りてこなかったのではないかと考えています☆

脳が興奮を記憶し、のちにその愛のメッセージが素敵な曲になると思っています♪

興奮を落ち着かせるためにむしろドラッグ等の刺激を必要とするのかもしれません☆



『能楽』の『堂上寺』という有名な話の中で、

ある娘が僧に失恋し、身を投げて死んでしまいます。

生前果たせなかった思いを寄せる死者を演じる役者は、舞台でゆっくりとしか動かないのにも関わらず、

鐘の中で蛇に変身するシーンで心拍数が200以上にもなります☆

仮面の表情は当然変わることはありませんが、汗は出てきます。

『能楽』の役者の感情移入が、心拍数を上げるのでしょう♪



恋愛の心拍数は、感情に共鳴して動いていることは確かです♪

感情の心拍数が上がったことで、脳はそれを記憶し、私たちに創作意欲を駆り立たたせるのかもしれません☆



そしてその『音楽』を聴くことで感情は再現されるのでしょう♪

単調な心拍のリズムが揺れるほど良い作品ができるのではないでしょうか☆

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